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スパンコールな波際

溺れるほどの愛を君に送る

ほんたうのさひわひ

伊野尾さんの担当を降りた今、伊野尾さんに関する記事を書くのをためらってるんですが、今の気持ちを残しておきたいなぁと思って慌ててキーボードに向かっています。もしこれを読んでる伊野尾担の方がいらっしゃったら気を悪くするかもしれない。他担に自担の事を分かったように語られるの腹立つもんね。ごめん、許して。

ジャニーズに全く興味が無かったどころか、学生時代は嫌悪感すら抱いていた私がJUMPを好きになって、早いものでもう1年半以上経ちました。初めてテレビ番組でウィークエンダーを見てその明るくどこかレトロな楽曲とキャッチーなダンスとショッキングピンクの衣装で楽しそうにパフォーマンスする9人のかっこいい男性達に釘付けになり、取り憑かれたように彼らの事を調べはじめました。その中で初めて好きになったのが伊野尾さんです。当時まだ露出は少なかったけど、出てくるエピソードひとつひとつがまぁ頓珍漢で面白くて、美しい見た目と裏腹に中身はとんでもない人だなと思った記憶があります。今まで”人”にハマった事が無かった私がどんどん、どんどん伊野尾さんの虜になっていきました。

好きになってすぐ伊野尾さんの単独表紙と舞台が決まって、その後ちょっとしたらドラマ出演が決まって、一個一個の情報解禁が飛び上がるくらい嬉しかったのを覚えています。当時Twitterは始めてなかったから、その時の喜びの様子が何ひとつ形として残ってないのが残念。記録、大事。それから新曲が出るたびにソロパートが増えて、バラエティ番組に出るたびに爪痕を残して、24時間テレビでは大学で学んだ建築の知識が初めて形となって、ほんの少しだけど伊野尾さんの歴史を伊野尾担として目撃することができて本当に良かったなあと思います。
中でもやっぱり心に残ってるのは舞台『カラフト伯父さん』かな。舞台が始まる前は「もうすぐ初めて生の自担を見る事ができるんだ~><」って完全に’’アイドル’’である伊野尾さんを想ってドキドキしました。でも汚れた服に身を包み、頭にタオルを巻いて凛々しい眉毛全開の状態で、乱暴に軽トラのドアを閉めて舞台の上に降り立ったのは私の知っていたキラキラした伊野尾さんではありませんでした。未来に一切の希望を抱くことのできない死んだ目をした孤独な青年、星山徹でした。それまで言葉の無かった徹が突然来訪してきたカラフト伯父さんと仁美に向かって「うっさいわ!」と怒号を発した瞬間、会場中の空気がピリッとして思わず息を飲みました。うんざりした表情でコミカルな演技をするシーンではそのギャップに笑ってしまったし、身重の仁美さんを不器用ながら優しく気遣うシーンはほっこりして頬が緩んだし、職場に頭下げて前借してきたお金をカラフト伯父さんが飲んでしまったと発覚した瞬間に自暴自棄になって狂ったように笑い出した徹に圧倒されたし、カラフト伯父さんに「それから!」と涙を流し感情を全力でぶつけながら叫び詰め寄るシーンは心が苦しくなって自然と涙が溢れてきました。最後、軽トラを発進させようにも上手くバックができなくて何度も切り返して升さんに「できた~ぁ?;;」って標準語で聞いた時に初めて「あ、伊野尾さんだ」って思ったことや、カーテンコールの時に満足感に満たされたような顔で小さくお手振りする姿にキュンとしたことや、感想をアンケート用紙に書こうにも手が震えて言葉も上手く出てこなくて結局いまも手元にその用紙があることや、外は晴天でさっきまで星山製鉄所に降っていた雪を思い出して「徹くんの心も晴れたかな~晴れたよね~」なんて思いながら涙ダーダー鼻水バーバー流しながら新大久保駅までの道を歩いたことなど、全部鮮明に覚えています。伊野尾さんを好きになった自分さえも自慢に思えるくらい伊野尾さんの全部が誇らしかったです。カラフト関連の雑誌で語ってくれたひとつひとつの言葉も尊く感じられて、何度も読み返しました。一方でゆるゆる不定期更新されていたいのお作文面白かったなぁ。伊野尾さんの食生活に無駄に詳しくなった2か月間でした。
あれから1年以上経って私の置かれている状況は大きく変わりました。伊野尾さんは自分の事を多く語りません。大抵の取材ではおちゃらけた回答をします。それは伊野尾さんの"1人でも多くの人に笑ってほしい"というスタンスからくるものです。でもいつしか垣間見えたちょっとの情報から、伊野尾さんに対する理想を知らず知らずのうちに作り上げていました。伊野尾さんの露出が増えるたびにその理想とのギャップに悩み、そのうち現担当である雄也くんにどんどん心惹かれていきました。勝手に理想像を作って勝手に落ち込んでそして勝手に担当を降りたキングオブ勝手野郎です。
伊野尾さんの置かれている状況もガラリと変わりました。毎月数えきれないくらい単独で取り上げられる雑誌が増え、主演映画が決まり、高視聴率必至の大人気ドラマに要となる役でゲスト出演が決まり、夏クールの連続ドラマにもこれまた主要な役で出演が決まり、ふたつの長寿番組で単独レギュラーです。それでも伊野尾さんそのものは「いろんな人に笑ってほしい」という変わらないスタンスを持ち続けています。きっと想像を絶するくらい忙しいはずなのに、「大学に通っていた頃の方が大変だった」「刺激のあるこの仕事が好きだ」と平然と言ってのけます。昔からファンであった方たちの複雑な気持ちを察してか、感謝の言葉をどの取材でも忘れないどころか「逆にもっと近くなったじゃん」とまで言ってくれています。JUMP全員の中にいる時は心の鎧が取れたように楽しそうにケタケタ笑います。地震の被害を受けた九州に想いを馳せて涙ながらにラジオに届いたメッセージを読みます。まだまだ走り出したばかりだから、ちょっと物議を醸すような発言や行動を取ってしまうこともあります。でも恐れずさまざまな事に挑戦して自分の居場所を広げていく姿は、テキトーでもおねむ男子でもゆとりでもありません。同世代の社会人として見習わなければならないなぁと伊野尾さんが何かアクションを起こす度に思うのです。私が大好きだった頃と伊野尾さんは何一つ変わらないのに、勝手に疲れて伊野尾担を離れた私は一体何を見ていたのかなぁなんて思います。あ、だらだら未練がましく綴ったけど、髙木担になったことを後悔した日は一日たりともないよ!!!
もう私は伊野尾さんを通してJUMPを見ることは無いけれど、遠巻きながらその活躍を見守っていきたいです。一万字インタビューで今後の展望について「今まで誰も踏み入れていないところを、少しでも広げてみたい」と語っていた伊野尾さん。今日またひとつ年を重ねた伊野尾さんがたくさん悩んで、たくさん試行錯誤を重ねて、そしていつかほんたうのさひわひを見つける事を祈って。ほな行こかー!